被害者及びその家族の損害賠償請求が殆ど認容され6千万を超えた歩行者死亡事故の判例

日本全国の交通事故の判例をご紹介しています。

認容額 6273万0720円
年齢 6 歳
性別 不明
職業 学生
傷病名

多発性頭蓋骨骨折、びまん性脳浮腫

判決日 平成27年1月20日
裁判所 大阪地方裁判所

交通事故の概要

平成24年5月14日午後3時7分頃、大阪市中央区玉造二丁目3番27号において、本件事故が発生した歩道上に歩行していた被害者がいたが、普通乗用自動車を運転していた被害者は前方左右を注視しなかったため被害者に気付かず、そのまま時速約10kmで右折進行し、被害者と衝突した。

被害者の事故後の経過

被害者は、本件事故により路上に転倒し、多発性頭蓋骨骨折によるびまん性脳浮腫等の傷害を負い、事故発生日の平成24年5月14日午後5時2分頃に死亡した。

判決の概要

本件事故の裁判では、被害者自身に過失相殺すべき過失はないと当事者間で合意が得られているため特に争点にはならず、被害者の損害及びその損害額について争点となった。
被害者自身の治療関係費、慰謝料、逸失利益等については請求の殆どが認められ、かつ、被害者の家族固有の慰謝料についても請求額に近い金額が認容された。

認容された損害額の内訳

治療関係費 6万4930円
入院付添費 1万2000円
入院雑費 1500円
逸失利益 2629万9900円
慰謝料 2702万円
葬儀関係費用 200万円
仏壇代 67万1417円
その他 4万円
弁護士費用 531万0974円

※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。