普通自動車とバイクの事故で歩行者が被害を受けた場合の損害請求。3千万円超が認められた判例

日本全国の交通事故の判例をご紹介しています。

認容額 3938万6000円
年齢 22 歳
性別 不明
職業 大学薬学部学生
傷病名

右大腿不全切断、大腿開放性骨折、左足関節不全切断、急性循環障害、距・踵骨開放性脱臼骨折、腓骨神経麻痺、左下腿挫滅、右下腿骨開放性骨折、右大腿膿腫、ミオグロビン尿症、出血性ショック

後遺障害等級 7級
判決日 平成26年11月27日
裁判所 東京地方裁判所

交通事故の概要

平成8年1月11日午前8時頃、横浜市青葉区松風台にある市道において、被告1が保有し被告2が運転していた普通乗用自動車と第三者である補助参加人が運転する自動二輪車が衝突し、衝突の弾みで普通自動二輪車が当時幼稚園児で送迎バスを待っていた被害者に衝突した。

被害者の入通院治療の経過

被害者は、本件事故により自動二輪車と衝突し、大腿開放性骨折等の傷害を負った。事故後は約9ヵ月の入院と約15年10ヵ月の通院を余儀なくされ、症状固定となった。

判決の概要

今回の裁判では被害者の損害及びその損害額が争点となった。
治療関係費、入院雑費等の費用については特に争いがなく被害者がの請求がそのまま認められたが、後遺障害逸失利益や慰謝料についてはある程度争われ、一部分のみが認められた。

認容された損害額の内訳

治療関係費 2109万3095円
入院付添費 210万7800円
入院雑費 56万6601円
通院交通費 148万8910円
通院付添費 106万8600円
逸失利益 1930万6000円
慰謝料 1650万円
その他積極損害 393万1164円
弁護士費用 358万円

※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。