歩行者(主婦)との衝突事故。相続慰謝料も含め損害賠償5000万円が認容

日本全国の交通事故の判例をご紹介しています。

認容額 5049万5876円
年齢 79 歳
性別 女性
職業 専業主婦
傷病名

左大腿骨頚部骨折、右脛骨高原骨折、右頸腓骨骨幹部開放骨折、左上腕骨頚部骨折、外傷性歯牙破折等

後遺障害等級 1級
判決日 平成25年8月9日
裁判所 名古屋地方裁判所

交通事故の概要

平成19年8月22日、名古屋市内の信号機による交通整理の行われている交差点において、横断歩道を歩行していた被害者に、右折してきた加害者が運転する普通乗用自動車が衝突した事例。

被害者の入院治療の経過

被害者は事故後、約1年間の入院の後、要介護5と認定を受け、介護老人福祉施設に入所することになった。

後遺障害の内容

被害者は、後遺障害等級1級1号の後遺障害認定を受けた。

判決の概要

被害者は、特別養護老人ホームに入所し、要介護4の認定を受けており、近々施設を退所しなければならない。本件事故ではその理由は認められないところ、被害者の息子による新築建物の建築は進められているものの、被害者の息子宅は新築建物とは別にあり、具体的な同居の目処は立っていないこと等、被害者の将来介護費用については、施設入所を前提に認定すべきである等として、加害者らの請求をそれぞれ一部認容した事例。

認容された損害額の内訳

治療関係費 163万5905円
入院雑費 47万8800円
慰謝料 3714万円
介護費 859万9476円

※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。