【バイク事故】後遺障害の等級認定3級で認容額は1億4千万超

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認容額 1億4067万2433円
年齢 49 歳
性別 不明
職業 市役所職員
傷病名

右大腿骨幹部解放骨折、右下腿骨幹部解放骨折、右上腕骨顆上部粉砕骨折、右第4・5指切断、右第5中手骨骨折

後遺障害等級 3級
判決日 平成25年5月31日
裁判所 福岡地方裁判所

交通事故の概要

平成15年10月5日午前6時25分頃、福岡県宮若市にある追い越し禁止のトンネル内において、道路を走行中の加害者側の普通自動車が先行車両を追い越そうと右側に加速した際に対向車線を直進していた被害者の自動二輪車と衝突した。

被害者の入通院治療の経過

被害者は、本件事故によりトンネル内壁に衝突し、右大腿骨幹部解放骨折等の傷害を負った。約7ヵ月の入院と約1年1ヵ月の通院を行い、症状固定となった。

判決の概要

本件が起こった責任は追い越し禁止であるトンネル内で安全確認不十分のまま追い越そうとした加害者側にある上に、また証拠により加害者側がトンネル内で速度超過をした事実も認められたことで、被害者側に過失相殺すべき過失はないと判断された。
後遺傷害慰謝料、将来介護費用、休業損害等の請求を一部認容したが、被害者の元妻の固有の慰謝料は棄却された。

認容された損害額の内訳

治療関係費 551万0621円
入院付添費 140万7000円
入院雑費 30万1500円
通院交通費 9万6690円
通院付添費 131万3400円
将来介護費 569万1372円
休業損害 68万0364円
逸失利益 7474万8742円
慰謝料 2767万円
付添人交通費 18万1866円
義足等の補助用具 705万3925円
四輪車改造 33万9866円
通勤用三輪バイク 188万0288円
家屋改造 655万6278円
物的損害 17万5000円
弁護士費用 1277万円

※その他、既払い額や損益相殺がなされ、判決認容額となります。